デカフェをもっと!

ウチの近くの某カフェで、テレビの仕事で打ち合わせ。
暑さもおさまってきたので、片道4キロほどの道のりを自転車で。

自転車が気持ちいい季節になりました!

ここ、誰でもが知っている某大手カフェのワンランク上の作りの店舗ということになるのですが、一杯ずつ丁寧にコーヒーを淹れてくれるのも魅力ながら、十種類以上のメニューをデカフェで注文できるのが、私には魅力。

コーヒーは大好きなのに、カフェインに人よりグ〜っと敏感な私は、昼すぎてコーヒーを飲むと眠れなくなるし(明け方3時くらいまで無理)、二杯飲んだ日にはめまいと吐き気(時には嘔吐も)と動悸で使い物にならず、下手すれば気絶。

 

私ほどカフェインが苦手ではなくても、遅い時間に飲むと寝つきが悪くなるという話は、割と聞くところ。妊婦さんなどはカフェインを避けろとも言われていますよね。

デカフェが(それもちゃんと美味しいデカフェが)飲める店がもっと増えるといいなあ!

どうやってデカフェに?

ところで、どうやって「デカフェ」されているのでしょうか。
先日友人に尋ねられてきちんと答えられなかったので(笑)、調べてみました。

 

そもそもカフェインをあまり含まないコーヒーの木を作ろうという試みもあるそうですが、こちらはまだ実現していないので、現段階での方法をあげると3つあります。

1)有機溶媒で除去する方法
カフェインが水よりは油に溶けやすい性質を利用して、油溶性の成分が溶け込みやすい液体を使ってカフェインを抽出する方法。ジクロロメタンに生のコーヒー豆を浸けてカフェインを抽出してから、加熱してジクロロメタンを蒸発させます。油に溶けやすい他の成分も一緒に抽出されてしまうことで風味などに影響がある。

2)水を使って除去する方法
カフェインは水には溶けにくいが、湯には溶けやすいことを利用して、湯(何度?)に生のコーヒー豆を浸けてカフェインを溶かし、ジクロロメタンを使ってその水からカフェインを抜き、さらにジクロロメタンを蒸発させたあと、他の成分を生の豆に戻す(ってどうやるのだろう?)。あるいはカーボンフィルターなどを通すことによってカフェインを抽出しています。
1)よりは失われる成分は少ない。

3)二酸化炭素で除去する方法
二酸化炭素に通常の気圧の120倍ほどの圧力をかけると「超臨界状態」という状態になるのだそうな。気体のように動くことができる一方で、液体のようにものを溶かすこともできるような状態のことをいう。
水で湿らせた生のコーヒー豆が超臨界状態の二酸化炭素に触れると、そのカフェインが二酸化炭素の中に溶け出す。カフェイン抽出後、圧力を通常に戻せば二酸化炭素は気体に戻って豆には残らない。

美味しいデカフェを求めて

20代でカフェインに弱いことが発覚し、40歳になるまでカフェインを封印していたのですが、ある時「あれ?飲める」と思って、その後10年以上楽しんできました。

でも、やはりカフェインによる影響が甚大だと気づいたのが昨年。

すっかり珈琲が好きになってしまった私にとって(スペシャルティコーヒーだけを扱うお店の方を講師に招いて珈琲講座のプロデュースまでしていたっていうのに!)、美味しいデカフェ探しは大事なプロジェクトだったのです。


そんな私が今家で飲んでいるのは、小川珈琲店のカフェインレス珈琲

今まで、デカフェの珈琲に満足を覚えたことがなかったのですが、これに出会ってデカフェでも美味しくいただけるのが嬉しいです。
こちらは、2)の水による除去方法。特殊フィルターでカフェインを97%除去しているとのことでした。

美味しいデカフェの珈琲、もしおすすめのものがあれば、情報いただけたら嬉しいです。

 

そして、デカフェがどの店でも普通に注文できるようになったらいいなあと思うのです。

我が家の定番 小川珈琲店のカフェインレスブレンド
我が家の定番 小川珈琲店のカフェインレスブレンド