休耕田に菜の花を植える

GWに大多喜の家を訪れた時に、最寄りの養老渓谷駅で「ハルイチバン」という菜種油を販売しているブースに出会いました。


聞けば、この油は、3月に一人車を走らせていた時に偶然目にした市原市の菜の花畑の種を収穫して絞っているのだとか。そうそう、この畑でベトナム人の若い女の子二人を車に乗せて大多喜の家に連れて行くことにもなったのでした(笑)。

この菜種油を買うことでいろいろないいことが
この菜種油を買うことでいろいろないいことが

このブースで、ハルイチバンについて熱心に説明してくれたのは、あとで知ったのですが、地域おこし協力隊の高橋洋介さん28歳。

 

市原市出身で都内の美大に進学し、卒業後はグラフィックデザイナーとして活動していた頃に菜の花の種まきに参加。一面の菜の花が地域の人たちの努力の結果だと知って、眺める側ではなく、綺麗な風景を生み出す方に立ちたいと思うようになったとのこと(参考記事はこちら

休耕田に菜の花を植えることで、田んぼが荒れることを防ぐことができる
休耕田に菜の花を植えることで、田んぼが荒れることを防ぐことができる

菜の花を植えることで田んぼはいつでも復活できる状態に

この菜の花畑は、たまたま出現したわけでもないし、観光のために(だけ)植えているわけではないのだそうです。

平成20年、地権者の了解を得ながら、休耕田に菜の花の種を植えだしたのだそうです。

田んぼをやりたいという若い人が現れた時には、土地はすぐに返すと約束して。

田んぼは、一旦荒れてしまえば米が作れるような状態に戻すまでに3年はかかると言われています。菜の花を植えておくことで、いつでも刈りさえさえすればまた田んぼとして復活させることができるとのこと。

春には人々の目を楽しませ、花が終わった後は、その種から菜種油を絞る。

菜の花畑を見に来てくれた人たちに声をかけて油の注文を受付け(一本500ml、3000円。送ってもらう場合にはその送料)、菜の花畑の維持に繋げているのだそう。

お問い合わせ、ご予約は080-8180-0222高橋さん携帯
詳細は、市原地域おこし協力隊のfacebookページにて

3月末に見た風景。道路から下を眺めるとこの絶景が広がる。線路が見えるのは小湊鉄道
3月末に見た風景。道路から下を眺めるとこの絶景が広がる。線路が見えるのは小湊鉄道