家飲みワインを極める!by碓井久惠さん第5弾

ワインエキスパートの碓井久惠さんがワインを選び、そのイメージを言葉にして伝えてもらい、味わったことがないワインの味を想像しながらワインとのマリアージュを考えた料理を作るという会。満席12名のご参加をいただき、14人で楽しくおいしい時間を過ごしました。

料理レシピを作る仕事とは違って、どんな材料を使うのも自由。分量を記録にとる必要もない。そもそも、自分がいまだ作ったことがない料理を言葉のイメージから作り出そうとすること自体がおもしろい。作りながら、あ、これも加えてみよう、と急に方針変更することもある。
久惠さんがあげるワインのキーワード選択が抜群だからと思うのだが、なかなかにいいマリアージュになったと自画自賛。

料理とワインの記録

1 ジャイアンス クレマン ド ボルドー ブリュット キュヴェ ド ラベイ (セミヨン、カベルネフラン)
key words アーモンド。ブリオッシュの後味。香り白い花の香り、エレガントで複雑。余韻長い。

ワカメをヨーグルトで戻して作ったソースの上に、蒸し鶏、オリーブオイルでカリカリにしたパン粉、アーモンドスライス、ピンクペッパー。

2 CH. トゥール ド ミランボー レゼルブ 2014( SB、セミヨン、ミュスカデ)アントゥル・ドゥ・メール
key words 洋梨、柑橘系、フレッシュ、繊細

王林をクルミオイルでソテー。真鯛は昆布〆。さっと湯通ししたハナビラダケ。松の実。柚子果汁と少量のオリーブオイル。パプリカパウダーをふって柚子に。

3 ヴィンテックス シャトー オーベルナ 2004(メルロー100%)サンテミリオン
key words 中重口、きのこ、腐葉土、ミネラル、豊かでふくよかな果実味

4種のきのこのテリーヌ。バターで炒めたきのこの汁を絞り、豚ひき肉と卵とあわせタイムをきかせてテリーヌに。汁に白ワインと生クリームを加えて煮詰めてソースに。上にほんの少しガラムマサラをふる。つけあわせに長ネギのマリネ。コリアンダーシードと黒胡椒、ベイリーフで風味付け。

4 シャトー ド サル 2011 メルロ主体 ポムロール
key words プラム、ラズベリー、オレンジピール、バニラ、チェリー、はなやか、なめらかで芳醇

豚肉に粉末昆布と米粉を薄くはたき、豚の脂でソテー。マスタードシードを乾煎りし、せとかの果汁とフレンチマスタード、白ワインを加え煮詰めて胡椒。フレッシュなせとかの果肉を飾る。

5 レ フィエフ ドラグランジュ CS、メルロ、プティヴェルド 2009、サンジュリアン
key words 重口、ブラックカラント、スパイス、たばこ、チョコレート

ギリシャの牛肉のステイファドのイメージとメキシコのモレソースの組み合わせのようなイメージで作ってみる。大量の玉ねぎをじっくり炒めてから牛肉をソテー。クローブ、カルダモン、シナモンスティック、コリアンダー、ベイリーフ、トマト缶、マルサラ酒で6時間煮る。水は一滴も加えず。塩胡椒で味を調え、チョコを加える。

6 ブラゾン・ディッサン CS、メルロー 1994 マルゴー
key words 重口、スミレの花、スパイス、プラムジャム、カシス、みずみずしい果実味、甘く細やかなタンニン、大地、存在感のある酸、マルゴーらしいエレガントな味わい

フォアグラのテリーヌ(フランス土産)。ヨーグルトにつけておいたレーズン、ラズベリー、ブルーベリーにクルミを加えてオーブンで焼いて熱々に。カリッとした薄切りのバゲットにフォワグラを塗り、ドライフルーツをのせて。

7 カルム・ド・リューセック セミヨン、ミュスカデル 2012 ソーテルヌ
key words シャトーデュケムの隣の畑。はなやか、白い花、はちみつ、ほどよい甘さ

柚子のケーキ。小麦粉とコーンミールをあわせて焼いたバターケーキに柚子果汁と果肉もたっぷり。焼き上がりにアマレットと柚子果汁、はちみつをあわせたシロップをたっぷり塗ってから冷ます。

第六回に続く、、、。さて、いつにしましょうか?