「乾物のある生活」@自由大学、9期を終えて

2011年に始めた「乾物のある生活」という5回連続講座。

昨日19日、9期目を終了しました。

乾物って何?講義はそこから開始

なぜ乾物を広めたいのか?もっと食べていこうと思うのか?

 

この活動の軸となる世界観、「乾物はPEACEな食材!」ということを共有していただきたいと、そこからお伝えしています。

 

乾物を「食材から水分を減らすことによって、常温で長期保存が可能な食材」と勝手に定義。乾物といったときに一般的にイメージするものより範囲は広くなります。

そんな乾物はなぜPEACEな食材なのか?

・軽いから、買い物もラクだし、輸送の際のCO2削減にも繋がる(フードマイレージ減少)


・常温で保存が可能だから、家庭でも輸送の際にも、店舗でも冷蔵不要。店舗での在庫管理もラク。


・長期保存が可能だから、無駄がでにくい。産地でできすぎてしまった食材も乾物にすることで長期間販売できる。


・たとえば形が悪い野菜も乾物にしてしまえば気にならない。産地でのスモールビジネスに繋がる可能性も。


・水とセットできれば、飽食の地域から飢餓の地域に食べものを届けることだって、乾物ならできる。

 

乾物がとてもPEACEな食材だ、と感じてもらえるでしょうか。

自宅での乾物づくりのコツもお伝えしています
自宅での乾物づくりのコツもお伝えしています

乾物は少人数家庭、働く家庭にこそ便利

地味、みな同じ味、面倒くさそう、は、乾物を手にとりにくくする三大先入観。

これを払拭できさえすれば、実は、ある受講生から「乾物はずぼら人間の味方ですね!」という声までいただいたほどに便利な食材でもあります。

 

買い物にでられない時にも乾物があれば心配なし。

包丁を使うのが面倒な時も、すでに皮をむき、刻んである乾物なら水に入れるだけ(それも20分以内に戻ってしまうものが8割なので、シャワーをあびて着替える間に下ごしらえ完了!)

乾物を使いこなすことによるメリットも視覚化して体感してもらいます。

時間軸に乾物の戻し時間を考えて並べてもらうワーク
時間軸に乾物の戻し時間を考えて並べてもらうワーク

毎回の講座で必ず一つは、五感を使って、乾物にアプローチ

ダシあて。五感を使ってじっくり観察
ダシあて。五感を使ってじっくり観察

あの乾物がこんな料理に?試食も実は充実

ここでしか食べることができない乾物料理の試食タイム
ここでしか食べることができない乾物料理の試食タイム

五感で観察、しっかり試食。

乾物の使いこなし術を頭で納得。

そんな「乾物のある生活」。

10期は6月初旬開講予定。


もしも、の時にも乾物は強い味方。乾物を普段から使いこなしながら、また補充するという暮らしは、食の防災訓練にも繋がります。

乾物のPEACEを意識して、日々の暮らしの中に取り入れていく人が増えるように!次回もまた、新ネタも加えてお伝えできるように、日々アンテナをはり、料理を続けていきたいと思います。