女は50からが楽しい!を体現してまいります宣言!

女3人で箱根のホテルに一泊旅行に行ってきました。

欧米人用に作られた洋風の部屋、大きなバスタブ。

そのあたりはいいのですが、バーのラストオーダー20:30!!!!

ありえないでしょう(ハッピーアワーが19時半まで、が笑えたりもします)。

食事をおえて、さてゆったりともう一杯、の場所も時間もないなんて!

大人の時間を大切にするヨーロッパ。子供中心の日本

フランスに住んでいた時、一番のカルチャーショックは、日本とフランスの大人の時間の使い方でした。
平日のたとえば月曜にホームパーティに招待されます。

「20時にきてね」
地方都市だったので、皆徒歩或は車でも10分以内に住んでいるわけだし、ほとんど残業もないお土地柄で、なぜ20時?とはじめは違和感がありました。 

ホームパーティで食事がでるのが22時すぎだったことも!

ある時なんぞ、20時に伺ってもテーブルにあるのはピスタチオだけ。食前酒にペルノーを飲みつつ、22時になってもまだ食事が始まらない。

「いったいどうなってるの〜?」と思うものの、他のフランス人たちはとくになんということもなく会話を楽しんでいます。

ホームパーティでもしっかりおしゃれするフランス女性たち

結局食事はその後始まり、お開きは0時過ぎ。

というのに翌日は普通に皆さん朝からお仕事。

20時から、というのは、子どもたちにご飯を食べさせてしまってから大人の時間を持つため。

そしてそれ以降の時間は大人のための時間。

ゆっくりたっぷり会話を楽しむのです。

ホームパーティだからジーンズにTシャツという人はおらず(アメリカ人はそうでしたがw)、フランス人の奥様たちは、しゃれたピンクのミニスカートだったり、身体の線がばっちりでるワンピースだったり。

しっかり自分にあった装い。
「既婚なのにあんな装いなんて」という顰蹙の気配もなし! 

小学生もおしゃれな帽子をかぶり登校

思い出せば、娘が通っていた小学校(現地校)には、日本だったら考えられないようなおしゃれなつば広の帽子に、クラシックなワンピースといったいでたちで小学生が通ってきていました。ラフなのはアメリカ人とアジア系。

 

フランス人のママとそのことについて話をした時、「どう装おうかはその人らしく生きていくための基本。まずは子供の頃にそのベイシック、クラシックを身につけないとね。そこから自分で応用していくことができるようにするのよ」と返され、フランスと日本のいわば「服育」の違いを思い知らされたものでした。

 

そしてもう一つ。「大人には子どもには伺い知れない大人の世界があるということを子どもたちにはきっちりわかってもらうの。大人になってはじめて経験できる楽しみもあるということを理解してもらわなくちゃね」 

個としての楽しみをもう少しもってもいいのでは?

日本の場合、結婚した途端に「個」であることに否定的な意見も少なくはなく、それまでの交際範囲をせばめざるをえない雰囲気の中に暮らさなくてはいけないことも珍しくありません。「個」であることを捨てることをよしとする共同体的な方向性を感じざるをえないように思うのです。

 

日本の共同体的なよさをすべて否定する気はありませんが、結婚したり、子供を産んだりした後も、個としての楽しみをもつことができる社会であってほしい。

一方で西欧社会はカップル社会。一人で外出、が難しい

とはいえ、その一方で、西欧はカップル単位での行動が基本。女1人で夜歩くのが安全か、という基準もあるのでしょうが、日本はそのあたり安全な国。女1人で飲みにいったり、食事をしたり、も可能なお国がら。これは利点!

矢野顕子の「ラーメン食べたい」ではないけれど、女もまた一人だけの時間をもつことで、家族との関係、友人との関係でもまた、より多くを与え、豊かな時間を共有することが可能になるのでは、と思うのです。

 

愛読書「海からの贈り物」byアン・モロウ・リンドバーグ。

飛行家であり、文筆家であり、主婦であり、母である多忙な彼女。普段の暮らしから離れて海辺の小屋で一人過ごす中で、アンはまた家族とむきあい、日常生活に戻っていく自分を取り戻しています。

一人で、あるいは友人と、仲間と。

そんな大人の時間を女が過ごすことができるような社会のしくみがもっともっとうまれてほしい。なければ作っちゃうくらいの勢い、かな。

女が個としての自分を取り戻す時間と場があることは、きっと、男にとっても幸せなこと。

そう思う男が増えてくれるように。

結婚しても、子供をうんでも個としての自分をしっかりもつ女が増えるように。

 

そうなったら、みんなもっと生きやすいんじゃないかな?男も、女も。

滞在型の一泊旅行はたっぷりお洒落も楽しむ!

20代の頃に読んだ記事が今も記憶に残っており、私の「大人の女性観」を作っています。

ヨーロッパに住む日本人女性が、週末知人の別荘に招待された時、山の中だし、と、ジーンズにTシャツのみででかけたところ、集まった他の人たちは、朝、昼、夜とすべて服を着替え、夜はとくに皆様イブニングドレスだったのに、自分だけはジーンズで恥ずかしく、大人の文化の差を感じた、とのこと。

つらつらそんなことを考えつつ、50をすぎて、日本で女がいかに楽しく暮らせるかを体現していきたいと思っております。

楽しく生きる50代以上の素敵な女友だちらとともに。