栄養も色も香りも味も抜群の乾物に出会いました

野菜や果物の乾物。

家庭で作って食べるなら、切ってザルに広げておけばOKの手軽さですが、広く流通にのせるとなれば考慮しなければならないことが多々。

こんな乾物もできるんだ!と驚きの出会いがありました。

封を切ると苺が驚くほど香る!

熱風で乾燥すればはやいのですが、どうしても酵素やビタミンなどの損失はいなめません。乾燥機や乾燥システムの販売を手がける(有)インターナショナルプロダクトさんによれば、40度以下でじっくり乾燥をかけることで、酵素もビタミンもそのまま維持。そのために、色も香りも、もちろん栄養もそのまま保たれるのだそうです。

見せていただいた乾物はどれも色がほんとうに鮮やか。

味見をさせていただいた苺は、封を切った途端に生の苺のあの香りがプ〜ン!驚きました。 

この色鮮やかさ!香りも抜群で驚くほど。
この色鮮やかさ!香りも抜群で驚くほど。

農家の自立が目的。品質のよい作物を創ってもらい、全量買い取り

やる気のある農家の自立が目的。

こういう品質のものを作ってくれたら全量買い取るという契約をあらかじめ結び、流通も含め、いくらで売る、だからこの価格で仕入れるといった金銭の動きも透明に。

 

乾燥に回す作物は味や栄養価、香りは同じでも形が揃わないなどのB級品。今までだったら捨てるか人にタダであげるかしかなかったこうした作物をきっちりと乾燥して高品質の乾物として販売しています。

 

農家は機械を購入し、乾物をつくるところまで自分たちで。そのための研修もみっちり。また、機械を購入してそれが何年で償却できるといったことも、もちろん明らかに。

 

また、できあがった乾物の栄養価などについてもきっちりデータをとっているので、小売業者からも注目を集めています。

中には機械を売ってほしいという業者さんもあるそうですが、あくまでも農家の自立が目的なので、誰にでも売るわけではないというのもすごい。大手業者がこの機械を使って乾物を販売すれば、農家がつくり、売る乾物の価値が全体として下がってしまい、農家の自立を阻害することになるから、というのです。

 

軸がぶれていません。

色がとにかく鮮やか
色がとにかく鮮やか

驚いたことに、その機械をつかえば、牛乳のような液体まで乾物になるのだそうです。

 

近々、実際にその機械と乾物をつくる様子を見学させてもらいたいと思っています。

 

ただ保存だけが目的だった昔と違って、さらにすすめて積極的に乾物として保存し、生とは違ったおいしさを、同じ栄養を保ちながらつくりだす。そこにおいしい食べ方を提案できたら!と思います。

 

乾物、さらに面白くなってきました。