手と心をかけた料理をこそ食べたい

先日、こじんまりした素敵な和食のお店で一人ランチを楽しんできました。

 

友人に連れられて夜に一度食事をして、丁寧な仕事とご主人のなんともいえない雰囲気が気に入り、ちょうど近くで打合せがあったので、その前にランチにお邪魔。

富山のホタルイカの梅肉和え
富山のホタルイカの梅肉和え

あつあつの自家製豆腐の後に、さっぱりホタルイカ!

はじめにでてきたのは、自家製のお豆腐を温め、ちょっととろみをつけたダシをはったもの。まだ肌寒さが残る日だったので、あたたかさもご馳走です。


カラダがあたたまったところで、プクッとしたホタルイカ。

大好物のホタルイカ、梅の味ととてもあいます。

こちらがメイン!
こちらがメイン!

こちらがメイン。
小茄子もこの時期ですがとてもおいしく、ちょっとした驚きでした。

 

右上は、自家製の切干し大根を、かき菜と一緒にゴマ酢和えにしたもの。 
市販のものにはない歯ごたえがたまりません。

 

左下に見えるのは、自家製干し柿で焼いた酒粕(ひこ孫の!)をサンドしたもの。
焼くことでアルコールがとんでいながら、酒の爽やかな香りが残り、干し柿の甘さとのバランスが素晴らしく美味。 

 

苺の色を出すために、あえて小粒を使います

この後、玄米と六分づき米とをまぜ、じゃこや梅、しそなどを混ぜた焼きおにぎりにおだしをはったご飯。

 

そして最後に豆乳と苺のアイス。

きれいな色を出すためにあえて小さな苺を使うのだとか。

赤い部分が多いから、と。

 

ご主人とお話しながらの贅沢なランチタイムでした。

プロが作る一皿の料理にかけた手間と心に感動!

食の仕事をしていますが、私の料理はあくまでも家庭料理。

 

本当のプロの料理を食べると、その心や手間のかけ方に感動します。

なぜ「作る人」が増えてほしいと感じているのか

「この頃の人は料理を作らない」という声をよくきき、

レシピを書くのもできるだけ簡単に、できるだけ素材の数を少なくという注文を受けること多々。

 

作らない人が増えていくと、

手をかけ心をかけた料理でも、大量生産された料理でもどちらでもいい、という感覚の人も増えるのではないかと気になっています。

 

自分で料理をし、人に食べてもらうという経験をすれば、

一皿の料理にどれだけの心、手間、時間がかかるものかに自然と思いがいくものだと思うのです。

だから、料理を作る人が増えてほしいというところにこだわってしまうんだろうなと思います。

 

こういう素晴らしい料理人さんたちが、思う存分に腕を発揮して、楽しく仕事をしていける社会であってほしい。

 

あそこにいけば幸せになれるって思える店を持つのは、とても幸せなことだなとも思います。